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湯の花温泉御宿本家亀屋(1) [湯の花温泉御宿本家亀屋]

2011年7月後半。ワタスゲやニッコウキスゲには遅くなってしまったけれども、ちょいと湿原にでも行ってみるか…ということになって、駒止湿原に。そこにはワタスゲの残骸が夥しく居残っていましたが、それなりに高原植物にも出会えました。
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左上から時計回りに、コバギボウシノリウツギカキランコオニユリ。そしてちょうど満開だった金黄花(キンコウカ)の群生
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大谷地という湿原の出口に近いあたりにのみ群生している植物です。ちょうど満開で眼福のひととき。こうしてほんの少しの運動を経て、あとは温泉だ~[次項有]
さ~て今夜のお宿に移動。今回は駒止湿原から比較的近くて、とにかく安めの宿を探してみました。そのなかで前から気になっていて、いつかは…と思っていた、泊まらないことにはその独自源泉を堪能できないお宿に。それが湯の花温泉御宿本家亀屋です。1泊1人7500円だから、安くて安心、安心。奥会津の湯の花温泉には、かつてスタンプ宿に泊まったことがあるので、これが2度目。でも共同湯は未経験だったし、今回それも体験しようと宿泊決定。
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通りから曲がるとすぐに、「本家亀屋」の看板が下がった曲家が見えます。ここがお宿です。いわゆる古民家を利用したお宿(ご主人は今でも利用しているわけだから、「古」といわれるのには違和感があるようでした)。広い敷地には蔵や畑などがありました。薪も大量にありますね。内部は適宜リフォームされているようで、快適でした。
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玄関を入ると左に下足棚。ここには石鹸やシャンプーの入った籠もあって、これをぶらさげて共同湯に出かけます。玄関の左が食事処で正面は宿の方の生活空間。階段を上がって2Fへ。
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2Fにはトイレが1箇所。トイレ付近には萱葺であることが判明する部分も。なお2Fには3部屋ありました…が、この日はなんと運良く貸切状態[るんるん]そんな2Fから食事処になる囲炉裏の間を見下ろすこともできます。
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う~ん、こういう空間は好み[揺れるハート]そして泊まった部屋は玄関の上あたり。かなり広い。冷房がなくても扇風機がなくても、部屋を抜ける風が涼しい[ダッシュ(走り出すさま)]
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到着したら自家製の紫蘇と梅(だったかな?)のジュースで涼を。共同湯に1日入れる入浴券(200円)を購入して、まずはカランとシャワーのある男女別の弘法の湯へ。浴衣に着替えて出掛けます。こちらのお宿は、タオルと浴衣のみ用意されています。あとは持参しないとなりません。さて目的の弘法の湯は、お宿の斜め向かいくらい。
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5人ほど入浴中につき内部写真はナシ。もちろん熱い源泉の掛け流しですが、たくさんの人が入っているおかげで、温めのお湯になっていました。その後は湯冷ましを兼ねて石湯の見学に。
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石湯は混浴。ご夫婦の先客があり、湯船を拝見するだけで撤退しました。ちなみにホースでガンガン水を入れておられました。やっぱりかなりの激熱なのですね…でも、ここだけ源泉が異なるとのことで、いつか入ってみようと。そして宿に戻る前に、確認のため宿の真横にある天神湯へ。
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ここも混浴。誰もいなかったので入ってみましたが…激熱[爆弾]火傷しますよ、このままじゃ。でも何回か我慢して入浴を繰り返し、疲弊しながらお宿に戻りました。そして…しばらく部屋でゴロゴロして、ようやく真打ち登場。お宿の自家源泉である新湯に向かってGO[次項有]
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温泉街2.jpg
温泉街を歩くこと数分…雨だと面倒だろうなぁ…。川沿いに建つ湯小屋が見えてきたのですが、はっきりいってどれだかよくわからん[たらーっ(汗)]
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上の写真に写っているのですが、う~ん[あせあせ(飛び散る汗)]そこで川の対岸から見ると
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一番小さなこの建物ですよ。これが湯小屋。
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施錠された入り口は反対側に。
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カギを開けて中に入ると…
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もわぁっ[あせあせ(飛び散る汗)]サウナ状態だ…室温高めですよ、やっぱり。でもシンプルながら雰囲気はいいっ[グッド(上向き矢印)]
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脱衣場も洗い場もきわめてシンプル。水もありませんから、熱くてもうめられません。外側のトタンからは想像しにくい、コンクリートと木造の趣ある湯小屋です。湯船の底はちょっとゴツゴツ。足裏に響いたりして…[たらーっ(汗)]でも、こうしてようやく新鮮な自然湧出のお湯に出会えました。源泉は45~46度くらいなので、外気温が高いときには湯温が44度くらいにもなるらしいですが、天神湯と比べたら、天国ですよ~。ちゃんとゆっくり入れますから[グッド(上向き矢印)]
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動力で汲み上げるのではなく、自然に湧き出る温泉の、その真上に作った湯船ですから、ときどき下からお湯が沸いてくるわけです。塩ビ管からも出てくるのですが、その横のコンクリートから直接泡とともに出てきたりもします。上の写真は一応お湯が上がってきた瞬間なのですが、ちょっとわかりにくいですね。しっとりまとわりつくようなお湯で、浴室では感じないものの、お湯に鼻を近づけるとわずかに気づくタマゴ臭も。こんな新鮮ないいお湯を独占できるなんて…感動ものでした[るんるん]宿泊客がウチだけと聞いて、安心して入浴後には散策もしたり。
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ちなみに石湯以外の共同湯の源泉は、上の写真にある湯端の湯のもの。ここから配湯しているわけです。湯端の湯は新湯からさらに歩いた先、ちょうど温泉神社の前にありました。ここでUターン。お宿に戻って…さぁ夕食だ[次項有]
コメント(12) 

コメント 12

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蕨屋次郎

美和です。遠霞さん、お久しぶりです^^
なんかとても渋いお宿ですけど、お湯がとても良さそうですね。
激熱なんですね~。これは覚悟して入らないといけないですね。
このお値段でどんなお料理が出るのか、非常に楽しみです^^v
by 蕨屋次郎 (2011-11-24 14:56) 

drunky

おおーー、ワタクシの大好物の共同湯巡りのパターンですね(笑)

共同浴場のよいところは何といってもお湯の鮮度の良さ、そして地元の方たちとの触れあいですよね。

ちなみに天神湯は何度ぐらいでしたか?

先週の日曜に友人と野沢温泉行きましたが、大湯(13ある外湯で一番大きいやつ)を朝5時の1番に入りましたが、温度計で計測したらあつ湯が50.8℃、ぬる湯が10分以上MAXで加水して46.1℃でした(2つ浴槽があります)・・・友人がかなり驚いてましたよ(笑)
by drunky (2011-11-24 20:17) 

遠霞(とおがすみ)

蕨屋美和さん
こんばんは。ここのお湯というより、共同湯が激熱なんですよねぇ。湯端の湯が配管されてくるので、天神の湯と弘法の湯はそれなりに温度が低くなっているらしいのですが、それでも水で埋めないと激熱です。誰も利用していなかった天神の湯に入りましたが、下半身をちょっと、もうちょっと頑張って…で、火傷するんじゃないか?ってくらいアツアツになって、宿でぐったりでした。バケツの水を入れても良かったそうなので、そうすりゃよかった…と反省しきりですが、たぶんバケツの水を入れても焼け石に水だと。小さな方の湯船に水を入れて適温にするくらいしか、思いつきませんね、入る方法。
もちろんお宿オリジナルのお湯は、いい塩梅でしたよ。
by 遠霞(とおがすみ) (2011-11-24 21:34) 

遠霞(とおがすみ)

drunkyさん
こんばんは。忙しくて、そちらに伺えず、すいません。
共同湯めぐりは慣れてくると楽しいですね。最近そういう楽しみを実感しつつ、でも一方では、やっぱり一つのお宿でまったりというのが好みです。この希望を同時に果たしうるのは、湯田川温泉での連泊じゃないかなぁ~~としみじみ思っている今日この頃です。
天神湯の温度は、はっきりとはわかりませんが、40度代の後半であることは確実じゃないかなどと…。水を入れたり、複数の人が続けて入ったりで、ようやく熱めの44~43度くらいになるようなので、それよりは絶対に熱いと思います。弘法の湯が、同じお湯でありながらいかに温かったのかを実感しました。
野沢温泉に行かれたのですね!!大湯も熱かったのですが、一杯の人が入浴してくれていたおかげか、なんとか入れる温度になっていました。
翌朝の早朝、誰もいない別の共同湯で、黒い湯の花と戯れながら、激熱のお湯に翻弄されたことを思い出します。熊の手洗湯が、温めの大量掛け流しで、非常に楽しめたのも、印象に強く残る思い出です。また行きたいですね、野沢温泉には。
by 遠霞(とおがすみ) (2011-11-24 21:43) 

ヒロ

こんばんは。
湯小屋を指差す画像に、何故かいたく感動させていただきました(^^) Good Ideaですよ、ホント。いつか真似させていただきます。
さてその湯小屋。ボクにはどう見ても農機具小屋にしか見えませんが、実は中では沸々と温泉が湧いているんですね。いや、実に良さそうです♪

ところで野沢温泉。スキーでよく行ったボクは、泊まっていた民宿の関係で「新田の湯」に浸かることが多かったです。やっぱり激熱でした。
by ヒロ (2011-11-24 22:16) 

遠霞(とおがすみ)

ヒロさん
こんばんは☆湯小屋を指さす画像は、対岸を歩いているときに、ホント偶然に思いついた画像です。あんなロケーションじゃなかったら、思いつきません。ブログとかそういうこと考えずに、こんな写真こそデジカメで撮るのに面白いと感じて細工した写真なんです。簡単にできますよーーーーああいうのは。

>農機具小屋にしか
うーーーむ、さすが農作業に従事しておられるヒロさん(^^;
改めてそういうふうに見えてきました(爆笑)
そうしか見えないかも……   でもお風呂ですよん(^^)
野沢温泉の外湯はやっぱりどこも激熱なんですね…
by 遠霞(とおがすみ) (2011-11-24 22:31) 

船山史家

おっ、新シリーズがスタートしてますねっ。
湯野上・・・じゃなかった湯の花温泉って、場所は河原田盛継さんの支配地ではないでしょうか。
盛継さんや郎党たちは入湯したかなぁ。
この後、7500円でどんな料理が出るんだろ。
by 船山史家 (2011-11-25 08:00) 

ゆかりん

今回は激安探検隊ですね!
うちが来月泊まるのは8550円でしたから、それより安いんですね!

んでも、宿の中にお風呂がないんですか・・・うちの旦那さん、たぶん「絶対ヤダ」って言いそう^^;

こういう所は本当の温泉好きの人が行く所なんでしょうね。
by ゆかりん (2011-11-25 12:27) 

なゆ

こんにちは!
こういうしっとりした昔ながらの旅館、大ファンなんです。
幼い頃から旅好きの両親とこういう雰囲気の旅館によく宿泊していました。
最近はついついきれいめなホテルへ行きがちですが、なんだか行きたくなりました。

昔の記憶を追いかけて、ラガービールではなくキリンレモンのボトルを飲みたいかも♪

続き、楽しみにしています☆彡
by なゆ (2011-11-25 16:27) 

遠霞(とおがすみ)

船山史家さん
うーーーーん、よくわからん(^^;
ここは南山御蔵入領。ようするに江戸幕府の直轄地ということだけ。戦国期がどうのこうのはまったくわかりません。この地域が湯の花温泉といわれるようになったのは、新しいことのようだと、そんな感じでした。
by 遠霞(とおがすみ) (2011-11-25 21:51) 

遠霞(とおがすみ)

ゆかりんさん
こんばんは~。そうそうまさに激安探検隊でした。だから部屋にはトイレがありません。でも2Fに1箇所あって、貸切利用だったので、まったく問題なく過ごせました。ただ、たしかにお宿にお風呂がないし、宿の専用のお風呂に行くのもかなり遠いので、夕食後に行くのは厄介(ウチは酔い酔いで行けませんでした)。ということで、そんなあらゆる条件を前提にしても行きたい、という感じじゃないと、不満が残ったりすると思います。ここは、そういう不便さをわかった上で、それでも行きたい人が行ったら、絶対に間違いなく満足できるお宿のようです。ウチはきわめて満足でした(^^)
by 遠霞(とおがすみ) (2011-11-25 21:55) 

遠霞(とおがすみ)

なゆさん
わざわざこんなトコにコメントありがとうございます。なゆさんの居酒屋情報はいっつも堪能してますよ(^^)/
こういう雰囲気のお宿もお好みですか?!囲炉裏がある古民家風のお宿としては、ここはかなり快適で、かつお宿のご主人、女将さんが醸し出す雰囲気がとってもいいところです。ウチはかなりお気に入りになりました。
なゆさんがキリンレモン????そこに焼酎は入ってないのですか?(爆笑)
ここは瓶ビールで、なゆさんのお気に入りのサッポロ(黒ラベル)でしたよ。そしてお酒がとっても安くて、びっくりでした。食事編はしばしお待ちを…
by 遠霞(とおがすみ) (2011-11-25 22:00) 

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