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温泉地温泉湯の里(3) [温泉地温泉湯の里]

夕食
値段で、3段階が選べましたので、真ん中のレベル(宿泊費15900円)にしてみました。お品書きはなく、女将さんの説明がありました。なので、もう細かいことは忘れました(^^;)このお宿では、ごはんを炊くとき以外は、料理に温泉を利用しているそうです。その結果、直接飲むより、胃に優しく温泉成分を吸収することが出来るそうです。確かにお腹一杯になったはずなのに、翌朝はお腹が空いた…
夕食1.jpg
最初に出されていた量だけで、すでにビックリ。しかも前菜のようなものが多いような。
あさがお.jpg
あさがおを象った3つの皿に盛られた野菜系。下から順に、きゅうりとミョウガの酢の物、フキ味噌、イタドリの炒め物。酢の物にはスダチが使われていました。どれもシンプルながら、みんな美味しい。それにしても、どれにも飾り切りされた野菜などがふんだんに利用されていました。凝っているんですよね、一品一品が。
とうふ.jpg

あさがおの横にあるのは、豆腐とトウガラシこんにゃく。これには木の芽ソースがかかっているのですが、これが非常に美味!残ったソースをちびちび舐めてでもお酒が呑めました。





煮物.jpg

蓋物のなかには、煮物。椎茸とか里芋、カボチャなどとともに、後ろの方の下には大根を巻いたものやゼンマイを束ねたものなどもありました。バラがちょっとおしゃれ。でも全体に量が多いような…





かご.jpg
なめこ.jpg

その横には、黒い台に盛られた3種。赤いのはうずらの卵、その横がウドの炒め物、器の中は、なめたけを炊いたものでした。秋にはこうしたキノコ類が増えるそうです。ウドもなめたけも美味しかったですよ。こういうのを食べていると、ホントにお酒のアテといった感じです。



夕食2.jpg
そして箸の右にあったのがきゃらぶき。これも美味。下には、これまた細工切りを施した大根。これも勿体ないから食べちゃいました…。そして箸のすぐ前にはお新香。真ん中の白菜の漬け物(だったかな?)は、目張り寿司と同様に、高菜でまかれていました。ちょっとした細工ですが、これがまた美味かった。
めはり.jpg
そして、普通、これが前菜でしょ?という一番右のお皿。いろいろのっていますが、リンゴのような果物までもが。右は沢ガニ、真ん中は、手前にうなぎ、奥にちょっと小さいながらも目張り寿司が2つです。高菜の味付けは薄めながら、ごはんに一手間かけてあるので、ちょうどおいしくいただきました。女将さんは、ごはんの量が多いので、目張り寿司は残してお部屋に持っていっても良いですよ…と勧めてくださったのですが、終盤、ごはんがまったく入らないことが明らかとなったので、むしろ目張り寿司をいただいて、ごはんをお断りしました。左の奥はあまご(かな?)の昆布巻です。
てんぷら.jpgそして真ん中に鎮座するのが、大量の天ぷら。これって…見ただけでお腹一杯になるほど。残念なのは、天ぷらは揚げてからかなり時間がたっていて、冷えていました。このあとアツアツの天つゆが運ばれますが、天ぷらそのものがアツアツでなかったので…。



あゆてん.jpgそのなかで、天然鮎の天ぷらがやはりイチオシでした。十津川村ではまだ天然鮎が獲れないとのことで、和歌山の親戚の方から送ってもらっているとのこと。型はまだ小さいのですが、放流した養殖物ではない、本当の天然鮎は貴重品です。アツアツだったら、どんなに美味しかったのか…と、ちょっと残念。あとはサツマイモとか椎茸、ミョウガ、シソなどの定番野菜などと山菜が少し。でも天ぷらの量は多すぎると思いますよ…。このあとは一品ずつ運ばれてきます。最初は鮎の刺身
あゆさし.jpg
鮎の刺身は初めて食べましたが、クセは全くなく、それなりに脂がのっていて美味しかったです。ただ鮎独特の風味は、塩焼きほどには感じられませんでした。なお、姿造りにしてありますが、刺身には、1匹半使っているとのことです。三枚におろすと身がちょっとしか残らないので、1匹では量が少なすぎるとのことでした。これまたきゅうり、ミョウガなどの飾り切りが一緒に。
あゆやき.jpg

もろきゅうと一緒のお皿には、焼きたての鮎の塩焼き。天ぷらと違って、こっちはアツアツですよ。








あゆやき2.jpgこの鮎は塩焼きといっても、身には塩をふっていないんですよ。飾り塩のみ。なぜなら、ポン酢で食べるか、塩味で食べるか選択を可能とするため。ウチは二人とも飾り塩を利用した塩味で食べました。私は鮎の塩焼きは頭から全部食べてしまうので、ここでもそうしました。この鮎の塩焼きは、焼き方も程よく、絶品でした[るんるん]鮎の独特の風味が大好きなんですが、それを存分に感じることが出来ました。最近こういう味わい深い鮎は食べたことがありませんでした…。子供のころ、母方の実家がある栃木で、おじさんが釣った鮎の塩焼きを毎晩のように、大量に頬張っていたのですが、そのころを思い出す、非常に美味しい鮎でした!大満足です[揺れるハート]やっぱり川魚の塩焼きは鮎が一番だなって思いました。
あゆあんかけ.jpg
最後に天然鮎の唐揚げ、甘酢あんかけがでてきました。天然鮎の味よりも、あんかけの味がどうしても強くなるので、鮎がちょっと勿体ないかな?などと余計なことを考えてしまいました^^
これでお料理は終了です、ごはんが必要ならお持ちしますとのことでしたので、お断りしました。なので、ごはんにあわせてお吸い物などがでるのかは不明。またたぶんデザートはないのでは?と思います。お腹一杯ですよ…またしても、呑むより食べるになりました…
刺身と塩焼きの鮎は養殖物だそうです。ただ養殖方法が独特らしく、かなりこだわっている業者から特別に仕入れているようです。だからきわめて天然物に近い味なのだそうです。釣った鮎といっても、最近はほとんどが放流物=養殖物とのことで、それではホントの鮎の味はでないそうです。確かに塩焼きは美味しかった…
一方、和歌山直送の天然物は、砂場で育ったものなので、内臓に砂が溜まっているとのことで、内臓を取ってありました。そのあたりのさまざまなこだわりが、上質な夕食の前提にあるのか~と感心してしまいました。
夕食は四季によって変わるそうです。春は山菜・あまご、夏は鮎、秋はきのこ、冬はぼたん鍋。鮎好きの私には時期的にちょっと早かったかも知れませんが、美味しい鮎が堪能できて良かったです。全体にちょっと量が多すぎると思いますけど、どれも美味しかったです^^

コメント(10) 

コメント 10

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ポルポ

こんにちは!
実はここのお宿、遠霞さんの記事を拝見するまで全く知らなかったのですが、外観やお部屋、そして特にお風呂へのアプローチのレトロっぷりを拝見して、お料理目当てというよりも温泉がメインでお料理は二の次くらいの宿なのかなぁと勝手にタカをくくっていました。
それなのにこのお料理編を拝見してビックリ!いい意味での予想が大きく覆されました。
ホント、一見これぞ秘湯の宿!という感じなのに、お料理がとても凝っていますよね。しかも一品一品が心をこめてとても丁寧に作られている感があってとても好感がもてますね。
飾り包丁なんかもすばらしいですよね、一品二品あることはあっても、こんなに様々なお料理に使われているところは見たことないです!!

それと鮎に関してもとてもこだわりがあって、更に様々な調理法で食べられるのもいいですね。
今年の初めに宿泊した「うえだ」なんて、ご主人が鮎釣りの腕はプロ級ということだったのですが、正直夕食の鮎料理が甘露煮だけだったのでとても残念でした(時期じゃないのかもしれませんが・・・)
姿造りの鮎というのもとても珍しいですね、初めて見ました!

デザートが出ないのは残念だけど、でもボリュームが結構多めな気もするので、出なくても許せるかなぁ~(^艸^)とにかく驚きの食事編でした!!
by ポルポ (2009-08-02 13:02) 

ジャンキー

お酒のアテ(肴)という感じですね。飾りも多いし。メインは鮎なんですか?
岩魚の唐揚げ甘酢あんかけは某F温泉で食べましたが、やはりあんかけの味が勝っちゃいますよね。素揚げが大好きですが。
では今宵も呑みに行ってらっしゃい。
by ジャンキー (2009-08-02 13:24) 

ふくらすずめ

そっかぁ~。せっかくの天然鮎を、なぜ塩焼きじゃなく唐揚げに…?と思ったのですが、内臓の砂のせいだったんですね。(違うかな?)
ポルポさんがおっしゃるように、飾り包丁の多様さにびっくりです。よ~く切れる包丁で、自慢の技を次から次と繰り出した…という感じ。目を楽しませるばかりでなく、味のバランスを取ってくれたり、口の中の気分転換になってくれたり。あしらいって、大事なんですねぇ。そうだっ!うちでもお皿に添えたりしたら、つましい食卓がちょっとは豪華っぽくみえるかも。って、そんな技がないから、キュウリのバラバラ事件になるだけかな(苦笑)。
煮物の中の衣被ぎ風の里芋、あれはキノコを模しているいるのでしょうか。可愛いです。でも、毛深い椎茸にも見えたりして…(笑)
最近、「晩酌は冷酒」ときめている私にとっては、思わず左手が動いてしまう画像ばかりでした。ごちそうさまでした。
by ふくらすずめ (2009-08-03 09:21) 

Riko

遠霞さん(←だって、りんくさんの温泉の師匠って聞いてたので、尊敬のモードなんですよ(^^ゞ)
お料理、楽しみにしてたので、今UP発見して、わーぃっと拝見させていただきました~♪
みなさんおっしゃってるけれど、ほーんとに飾り包丁スゴイですね!!!
遠霞さんと同様☆お酒のアテ好きな彼も、めっちゃ喜びそうな内容です~♪
山の中なのに、お料理っていうか、温泉や設備の管理とかもだけれど、おもてなしを楽しんでしてらっしゃる感じが伝わってきます。
秘湯の湯宿の中でも「湯宿を愛する」タイプの、当たり秘湯宿ですね^^・・・やる気なしっの秘湯の会宿もあるじゃないですか・・・★
それに、神湯荘より、山鳩湯より、すっごく美味しそうっで、内容も充実してます!!!神湯荘は、ジビエ色濃く・・鹿ユッケとかもありましたヨ(汗
情報少ないし、ほんと貴重な投稿でした。ありがとうございました!!!
昔の自遊人の十津川村の特集で、神湯荘の泉質が凄そうだったので、やど湯の里はノーチェックだったけれど、次回はぜひっ伺ってみます。
・・・それにしても、奈良県も和歌山県も・・・紀伊半島の山の中へは遠い道のりですネ。

by Riko (2009-08-03 20:47) 

遠霞(とおがすみ)

ポルポさん
こんばんは。ここはお料理もなかなかでした。リピーターの方々のなかにはお料理目当ての方もいるようです。飾り包丁のオンパレードのようでちょっとびっくりしました。
うえだでも、夏には特別に鮎のフルコースみたいのが出るらしいです(ただし料金は高いようですが…)。でも鮎はやっぱり塩焼きなので、それが美味しいことが重要だと思いました。その他は、宿の料理の工夫で評価はかなり変わるかも知れません。あえていえば、刺身などはやはり夏限定メニューですね。たいていは酢の物程度だと思うのですが。
このお宿は季節に応じて料理を変えているので、本当は季節ごとに伺うリピーターになるのが一番なのかもしれません。でも人気があるようで、平日でも満室みたいです。もともと金曜日の宿泊を聞いてみたのですが、すでに満室…諦めかけたら、その翌日の土曜日なら、キャンセルがあったので空いてますよ、といわれて即予約となりました。とにかく5組ですからね。土曜日に予約できたのは奇跡です!

by 遠霞(とおがすみ) (2009-08-05 22:04) 

遠霞(とおがすみ)

ジャンキーさん
そうそう。アテだらけ(笑)といった感じでした。鮎の甘酢あんかけ、もちろん美味しかったのは前提です^^鮎の風味はそれなりに感じられましたから。
日曜日はかなり大量に飲みました。あとで反省…

by 遠霞(とおがすみ) (2009-08-05 22:05) 

遠霞(とおがすみ)

ふくらすずめさん
こんばんは。鮎の塩焼きは内臓付じゃないとやはり物足りないですからね。そういうわけで天然物が塩焼きにまわらなかったわけです。ご指摘の、その通りです!
そしてやはり飾り包丁を施した野菜がたくさんあることには驚きますよね。こう細工されると、思わず食べなきゃ…と思ったりもします。実際結構食べました(笑)
飾り包丁なんて、時間がかかる作業なのに…と思うのですが、どうも料理に時間がかかるその代わりに、宿泊組数を5組に制限しているようでした。かつては7組まで泊めていたそうですが、最近では5組までというその理由は料理の準備が大変であるためのようです。
それと里芋は、そうです、キノコになっていました。味は勿論おいしい里芋の煮物でしたよ。皮もツルンとむけて、食べやすかったです。
アテとして、ふくらすずめさんに堪能していただけたなら、このブログを書いた甲斐があるというものです^^

by 遠霞(とおがすみ) (2009-08-05 22:08) 

遠霞(とおがすみ)

Rikoさん
こちらにもどうも。
>りんくさんの温泉の師匠って聞いてた
これは絶対に間違いです。私はりんくさんの追っかけをしたことはありますが、りんくさんに師匠めいたことをしたことも、説いたこともございません^^なので、「尊敬のモード」も、勘弁してくださいませ^^;
単にりんくさんより年齢が上だということ以外には、何ら勝っている点はございません(汗)

ここは宿としていまあるものを大事に残そうといった気概がある秘湯です。メンテナンスをして、いつも清潔に保って、お客さんを迎えようという心にあふれていました。女将さんが、せっかくお客さんが楽しみに宿泊しに来るのに、他の宿では、どうしてそういうお客さんが一番多い土曜日の値段だけを上げるのか理解に苦しむ、というお話をしていました。確かに休前日泊だと、これまた極端に高い宿とか有りますよね(伊豆とか箱根とか…)。ウチはそういう宿にはあんまり泊まりたくないし(まあそれもあってよく平日泊にしているのですが)、お酒が高くてやっぱりぼったくり宿も好きではありません。そういうことで稼ごうとはしない、このお宿の姿勢がはっきりとわかりました。

神湯荘。とうぶん行くことはないと思いますが、ジビエ料理もそれはそれで楽しみですね。十津川村のお宿は、どこも素朴な山の料理を出すと思うので、あとはお湯ですかね…。十津川温泉にも入浴したので、残るは神湯荘なんですけど…でも、値段が高そう(サービス料が別?)なのと、貸切風呂がストレス無く使えるかとか、あとあの狭い道をどこまで運転する気になるか、コース設定が多すぎてどれが適切なのか選びきれない(しかもお得なコースだとスタンプ押印なしとか…)などなど、考えると宿泊予約そのものが面倒になるのと、あとはとにかく千葉から遠いという最大の欠陥をどう克服するかですね。いずれにせよ、すぐに奈良県という選択肢はありえません…ごめんなさい。

by 遠霞(とおがすみ) (2009-08-05 22:15) 

Riko

遠霞さん ホド経ってから、失礼します。 りんくさんが敬意を表してみえる感じがしてたので、思い込みからか、却って失礼いたしました(汗) やど湯の里の姿勢も素晴らしいですネ。それにしても、千葉から、もしかして車でですか???(゜o゜)それって私たちが、福島辺りに行くようなものかな~☆・・・遠いですね。 神湯荘って、そんなにプランがあるんですか??? 貸切風呂は、Freeシステムだし、スッゴクよい造りでしたよ。道は確かに★★途中観光用っぽいけれど「野猿」があり、自由に乗れて、楽しいです。山の中なのに、やたらギャルっぽい子が何人か働いてるのとかは謎でした(笑) いつか何かの折にチャンス到来されたら、選択に入れてみて下さいね^^ やど湯の里の方が、人のソフト面もよさげですが、立ち寄りでも、お湯はだけは素晴らしいです♪
by Riko (2009-08-12 02:23) 

遠霞(とおがすみ)

Rikoさん
わざわざこちらにも、すいません。
さすがに千葉から奈良まで車では…^^;
なので奈良でレンタカーでした。いつか神湯荘に行くときは、新宮あたりでレンタカーですかね…
神湯荘のHPをみると、何やらプランがいくつもあって、よくわからなくなるので、ちょっと敬遠しました。でも貸切風呂など、とってもよさそうなので、やっぱりいつかは行ってみたい気がします。

by 遠霞(とおがすみ) (2009-08-14 12:52) 

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