赤湯温泉丹波館（３）

朝は５：００から入浴可能。とはいえ、男女でお風呂が交代していますので、今度は玄関から右側へ。離れに行く途中の廊下に面して入り口があります。そっちへ向かいます。

ここの廊下は古いのですが、それゆえに独特の雰囲気があります。洗面所の向こうに男湯の入り口。

こっちは狭いとのこと。入ってみると…


たしかに脱衣場も狭いけれども、なんといっても浴室も湯船も小さい湯船は台形なので、短い上底側はかなり狭く感じます。ここでは足は伸ばせません。


まぁいいとこ、３～４人くらいしか湯船には入れないでしょうねぇ露天風呂もないので、前日の男湯と比較してしまうと、かなり不満の残るお風呂だなぁと感じてしまいます。洗い場も３カ所と少なめ。もちろん、その代わり今度は女湯が広くて露天風呂付になっているわけですから、それほど文句も言えませんもちろんお湯は掛け流しで、ちょっと熱めのお湯をじっくり堪能できます。運良く先客がすぐ出て行ってしまったので、あとは１人でのんびりとお湯を楽しめました。だから結局の所、大きな不満はなし。でも混雑すると印象がかなり異なるかもしれませんね。


そうして朝食会場へ。上のお湯に向かって廊下を曲がる手前を右にそれると、下のような部屋があって、ここではゆったり椅子に座ったり、あるいはPCでネットも楽しめます。

奥からみると下の写真のよう。

結構広くて明るい場所です。この部屋の更に奥に連接する空間が朝食会場です。

朝食は７：００から３０分刻み（だったかな？）で設定が可能。ウチは早めの７：３０に。このあとの桜巡検に時間を割くためです。納豆、茹で野菜、ハムサラダと、妻が一番喜ぶ塩鮭。


ゼンマイの煮物はしっかり濃いめの味付け。

湯豆腐は、丸くてかわいい。十分な朝食でした。ごはんが美味しいですね、そもそも。改めて見回すと、この食事処はなかなか重厚な雰囲気。いい感じ


一角にはコーヒーも用意してあります。

セルフだと思っていたら、従業員さんがタイミングを見計らって運んでくれます。ありがたや…
十分満足な朝食でした。部屋に戻り早々に出立準備。晴天のもと満開の桜を見物に行きませう。

建物を外から見ると、なるほど、食事処は蔵になっていたのですね。重厚な雰囲気は蔵造りの内部だったからなのですね。


まさにタイミング、ドンピシャの裏山、烏帽子山の桜を見に
さ～くら～のは～なびら、散るたびに～～♪届かぬ…などと口ずさむほど（妻は、さくら、さくら、いま～舞い～上がる～♪でしたが…）、花びらが舞い落ちるタイミング。


ちょっと曇り空の写真は前日の夕方のものですが、ここに載せておきましょ。

水仙とのコラボもいいですこんな景色をベンチに二人で座って眺めるなんて、、、、もちろん写真に写るのはウチの姿じゃありません


烏帽子山全体がまさに満開、そして散り始め


青空に薄桃の桜が映えます。


もうこの日か翌日で終わりなのかな…と思わせる花吹雪。その下をゆっくり巡ります。

さ、ここを基点に置賜さくら回廊へ、いざ

赤湯温泉丹波館（２）

夕食は、１８：３０～でどうでしょうか？といわれたので、その時間でそのままお願いしました。１８：００とかも選べるようです。泊まった部屋の下の階に降りたところにある本館の個室。もとは宿泊部屋だったのだと思いますが、個室食事処として利用されているようです。１度夕方に見学しておきました。


当然まだほとんど準備されておらず。このあと花見に出かけて、温泉に浸かって、そして１８：３０に。

奥から入り口方向を。まだ明るいですね。

窓の外には、正面に離れと背後の烏帽子山、左上には宿泊している部屋が見えたりします。さてさて。

最初のセットはこんな感じ。ちゃんとお品書きがあります。このお料理は、桜見学の時期限定の特別な桜会席とかいうものらしいです。

食前酒は、桜ミルク酒。あまいミルク味。とてもお酒とは思えませんな。

漬物は青菜漬と赤かぶ。どっちも美味しいです。とくに赤かぶは絶品。甘酸っぱさのバランスがとっても好み。そして前菜類が真ん中に。



鰆の照り焼きは冷めてましたまぁ仕方ない。白魚桜和えは桜の風味がしっかり。春を感じさせますね。竹の子木の芽和えは味付けがいいお酒にいいアテです。つぶ貝かす漬は、ひときわ光る逸品でお酒がぐぐっと進みましたこれは大事にちびちび。

酢の物は、ウド・カニ酢味噌かけ。フカヒレらしき繊維ものっていますが、これまた酢味噌とウドなどのバランスがいいんです。美味しいなぁ

先付はウルイとウコギの蕗味噌かけ。ウルイのちょっとしたねっとり感がたまりません。山菜好きには、あまりにハマる逸品そして台の物として、固形燃料に火が入って、、、


お肉は米沢牛。リッチだ。これも甘くて美味しいのですが、その横には桜の香りを閉じこめたソーセージ。これ、桜らしさがしっかり感じられて、うまうま台の物にはポン酢がついてます。この辺までが最初に並んでいたもの。

飲み物は瓶ビールに、日本酒。「たんば」というお宿の名前が付いた日本酒ですが、これは地元白鷹町の蔵元が醸造する久保桜という銘柄の純米吟醸でした。

すぐにお造り登場。どれも新鮮でしたね。赤エビがとっても大きくて、ねっとりあまあま

そのあとは順に。天ぷらはタラの芽と帆立。帆立はそのままではなく細工してあります。だからふんわりふわふわ、甘くて美味しい

さらに強肴として、米沢牛冷やししゃぶしゃぶとローストビーフ。一応２種類違うのですが、どっちも米沢牛ですよん。台の物よりも、はっきりとお肉の甘みを感じることができて、じつにし・あ・わ・せやっぱりこれが一番美味しかったかなぁ～


蓋物として桜道明寺蒸し。桜道明寺はふんわり、しっとり、そして桜の風味たっぷりで、中には白身の魚。これ自体は美味しいのですが、あんがしょっぱいので、せっかくの道明寺の美味しさがちょっと薄れたかなぁ…と。

桜海老ご飯も、海老の風味が十二分に活かされていてうまうま。お腹一杯だなぁと思いつつ食べてしまいました。

ハマグリのお吸い物で食事は終了。

デザートは水まんじゅうといちごケーキ。いちごケーキは意外と美味い。妻はデザートにパセリが…と衝撃だったようです。私も自覚して、デザートパセリを見たのはこれが初めてかも彩りのためなんですか、、、？？？？食事が終わってまたも窓の外。

離れの灯りが鮮やか、そして桜もライトアップ。

部屋に戻ってライトアップされた桜を眺める内に、やっぱり夜桜見物に行くかっということに。

丹波館の裏の階段を上がって、見下ろす赤湯の夜景。写真の下側、真ん中が丹波館の中庭ですね。

あとはひたすら烏帽子山での夜桜見物。

デジカメだとちょっと緑色になったりしてますね。

赤湯温泉に泊まったおかげで、こんな優雅な夜の散策ができました。良かった、良かった

赤湯温泉丹波館（１）

２０１２年のGWは桜を追って北上。まずは米沢へGO
いきなりお昼ということで、らーめんかなっと。そこで山大前やまとやへ

すでに並んでいたか…とにかく入店して、頼んだのは、野菜イタメ中華、７００円也。ふつーの中華に野菜炒めが載っているのですが、写真だとあんまりわかりませんね。食べるとわかりますよ、もちろん。

丼になみなみじゃないですか山大の学生用か？？？って思うほどボリューミー

麺は細めの縮れ麺。もうひとつは塩中華。定番の醤油味とは異なりますが、独特の風味はなかなか

どっちも細麺ながら、麺の量がかなり多いので、満腹です

ということで腹ごしらえを終えてから、米沢城へ。今は上杉神社とか松が岬公園などと呼ばれておりますが、かつては上杉氏の居城ですからね。


藩政改革者の銅像なんぞを見て。この日はお祭り中なので大混雑。上杉神社前では渋滞が発生。でも周辺なら渋滞もなく、道路はふつー。

あ、かねたんのバスだ！ということですぐさま激写。

さてこの日は夜桜見物をしてみるべく、桜の名所に泊まろうと企画。その場所は赤湯温泉。江戸時代以来の名湯ですね目的のお宿が近づいてきました。その背後には、桜の名所烏帽子山。桜は満開です

GW中はどこも高いのですが、もちろんそういう値段を出す気にはならず。そこで、トイレが部屋にはないとはいえ、手頃な値段で泊まれて、かつ、部屋から夜桜を愛でることが可能な部屋がとれるお宿にしました。建物は古いながら手入れがなされている赤湯温泉丹波館がこの日のお宿。


ホントに烏帽子山の前にありました。こりゃ夜桜見物はラクそう…

玄関に入って、左側へ。そこには男湯の入り口。

その横の急階段を上がっていくと…

本館３Fの奥に、べにばなというお部屋がありました。そこに宿泊。内部はリフォームされていてキレイ。部屋を出てすぐのところにキレイな洗面所と男女別のトイレが完備されていて、かなり快適。各階にこうした設備があるので、部屋にトイレがなくても不便さは感じませんでした。



部屋が広いびびった…
脇の広縁から右を望むと…

３階建ての本館がそのまま見えます。その２F部分が個室食事処。その真ん中で夕食でした。逆に左を見ると、今度は一段高い場所に立つ、２階建ての離れが見えます。

べにばなは角部屋なので、奥の窓からも離れが見えます。ちなみにそこからは、露天風呂の脇に鎮座する羽衣石という巨石が見えます。


そして離れの向こうに烏帽子山の桜
泊まった部屋を、離れの手前にある別館の窓から見ると、下のような感じ。

建物横に巨石が見えますよね？この建物の１Ｆがお風呂になります。葦簀があるのは露天風呂が見えないようにするため。ではそのお風呂へ。

このお風呂は、泊まった日の２４：００まで男湯として利用。２４：００～５：００まで清掃のため入浴は不可、翌朝５：００から男女のお風呂が交代です。ここには露天風呂あり


この内湯はキレイで快適。なかなか大きな湯船で、混まなければ、ひじょーに楽しめますね


洗い場も浴室の両側にあわせて７箇所。仕切があるので、隣もあまり気にならず。

あぅぅ～～と声が出てしまう、久しぶりの温泉に、体がとろけていくようです浴室からそのまま露天風呂へ。

この露天は４人くらいは入れますが、葦簀と迫り来る天井とで、開放感はほとんどなしそれと縁側みたいな不思議な造り。あとから無理矢理造ったのかなぁという感じですが、ほんのりたまご臭をより強く感じられて、温泉満喫には何ら問題なしでした。

お風呂はもちろん源泉掛け流し。山形赤湯の名湯を心ゆくまで楽しめました

お風呂を出たら、玄関前の土産物売り場のところでちょっと休息

ここの窓から宿の中庭が望めます。

建物は古い故か、いろいろ継ぎ足してあるようですが、基本は烏帽子山に向かってコの字形なので、それほど迷うことはないでしょう。ということで次回は夕食編の予定です。