肘折温泉丸屋（３）

談話室の裏側、お宿の方が利用する空間に戻ると、

そこから左へ。

御湯の方向が明示されています。御湯たまりて候。

その先を右へ曲がるように案内されますが、

直進すると廊下が行き止まり。この左側は食事処。ここに２箇所あります。ちょうど玄関脇の廊下沿いにある食事処と壁一枚で隣り合う空間なのです。大浴場側に右折して、

長く延びる廊下を進みます。

廊下沿いの左手に雪をかぶった湯屋が。平屋建ての先端が、このとき男湯だった金山杉の湯。

その入り口に到着。


脱衣場はシンプル。脱衣籠は床に置くしかないようです。

そして浴室へ。湯気が濛々　写真には向きませんね、冬の内湯は。


でも濁り湯に満たされた浴槽はとってもいい雰囲気

加水された源泉が大量にじゃぶじゃぶ掛け流されます。

浴槽横に、ここが金山杉の湯であること、肘折温泉２号源泉が使用されていること、が明示されます。

桶は３つ。椅子も小が３つ、大が３つ。洗い場が３箇所ですからそれに応じて３セットしかないわけです。

なかなかの濁り具合です。貸切湯とは源泉が異なりますが、同じような濁り具合です。

成分が濃いのか、浴室の床は析出物で覆われていますね。この浴槽、かなり広いのですが、

この真ん中に置いてみた椅子より左側は底が浅くなってます。ちょうど半分くらいでしょうか。

そこは寝湯ができるように木枕が置いてあります。じつはほとんど使わなかったのですが。寝湯にするより全部が同じ深さであったら良かったのに…と思ったりもしました。


洗い場はちゃんとシャワー付です。ボディソープとシャンプーしかないのも、貸切湯と同じ。それにしても、大浴場で誰にも会わないのはなぜ？？

金山杉の湯の入り口を過ぎて進むと、そこがそのときの女湯。

その前には広々空間。


待合場所としても利用可能。冷水も用意されています。

こちらは月山水系の氷水。麦茶ではないです。冷水です。これまた重宝しました。

男湯に変わったので、いざ。こちらは檜葉の湯。男女の交代は１９：００だったと思います。１日１回だけしか交代しないようです。だから到着時にどちらが男湯になるかは、その日次第であるような。

２枚の暖簾をくぐって脱衣場。


こっちもシンプルです。

ドライヤーを部屋に持って行くのは厳禁。いまは各部屋にも用意されているようなので、持ち出す人はいないでしょうが。そして浴室へ。

こっちはL字形の浴槽。

浴室入り口の階段下には襞状になった温泉成分の析出物。お湯の濃さが実感されますね。


このL字形の浴槽も、入り口に近い方が全面的に浅い設計です。寝湯タイプ。でも木枕はありませんでした。

奥にはここが檜葉の湯であり、２号源泉利用を明示する石板あり。

加水された源泉がやっぱりじゃぶじゃぶ。ここにも析出物が結晶化してますね。


洗い場はやはり３箇所。規模は同じくらいですが、浴室の広さは金山杉の湯に軍配ですね。

浴室の奥にはまたまた扉、というより引き戸。浴槽の縁を踏みしめないと辿り着けないのですが、


ここが源泉露天風呂、綿の湯の入り口。


正八角形のこぢんまりした湯船。やはり濁り湯が満たされています。


この湯船の最大の特徴は、２号源泉の掛け流しであること。加水なしです。だからこの壁に開いた穴から出てくる源泉は、、、、激熱です　直接手で触れると、厄介ですから。

一応屋根があるので半露天といった風情ですが、外気温はマイナス。ちょろちょろの熱々源泉が上から注入される湯船は、、、、上下でまったく温度が違います。表面は激熱。だから必ずかきまぜてからの入浴が必須。下は水かと思うほどの冷たさ。結局まぜてもかなり温めであったので、そうそう長湯はできずに内湯へと退散しました……

どちらの大浴場もゆったり温泉に浸かることができて、大満足でした

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