奥蓼科温泉郷 渋・辰野館（３）

宿の最奥に構えるのが、信玄の薬湯。こちらは内湯のみという構成。


渋薬湯の文字が燦然と輝いているかのように、私には思えました。

建物や廊下の古さは否めませんが、

それもまた味わい。簡素な脱衣処を抜けると、

そこには豪快な掛け流し。脱衣処からもしっかり見えます。

浴室には湯船が３つ。

一番手前は、たぶん入浴用ではなく掛け湯用でしょう。でも、、、、もちろん源泉掛け流しですから、いじょーに冷たい冷泉です。誰も入っていないようなので、お湯は透明なまま。でも、ここでいきなり掛け湯は無理なんじゃないかなぁ

そしてど真ん中に鎮座するのが、これまた源泉掛け流しの湯船。ものすごい量のお湯がただただ流れ落ちる打たせ湯なのでしょうが、もちろん冷たいし、こんな冷泉に打たれるのは本望じゃないですから、見るだけ。

そして一番奥に、加温・循環の浴槽。こっちは白濁しています。


やはり手前側にのみステップがあって、そこからは入りやすいです。

真ん中の打たせ湯と加温浴槽とは、びみょーに繋がっていて、基本的には冷泉が加温浴槽に流れるようです。加温浴槽に入るとお湯が冷泉側に一時的に流れたりもしますが。

それにしても浴室内はこの温泉が流れる轟音に支配されます。

でも、まあ写真だとわかりにくいんで、ぜひとも１度訪問してご覧いただければと思うばかりです。


轟音と共に冷泉が湯船の端から溢れ出し、湯船のまわりをぐるりとめぐって排水されていく様子、壮観ですよ

この湯船、下の写真の、ちょうど右下の角に三角形のステップがありまして、最初はそこで膝下だけ入ります。そのあと温度に徐々に慣れていくと、なんと肩まで浸かれますよ。


冷泉と加温浴槽とを交互に楽しみ、最後は冷泉で〆て、浴室をあとにしました。

以下は女湯。

基本的に男湯と対称になった造り。

手前には掛け湯用の冷泉。ケロリン桶の置き方が異なりますが。


こちらもたっぷりの冷泉掛け流し。

加温浴槽はやはり白濁。

窓の外は緑に覆われています。

妻はやはり入らなかったそうです。
ちなみにこの冷泉は飲めます。ちょいとにがいレモン水といった感じ。飲みやすい方だと思います。初谷温泉のマズさに比べれば天国のようです。そしてこちらのお宿のお風呂について、敢えて欠陥を挙げれば、その利用時間が４：５０～２２：３０となっていることでしょうか。つまり夜中は入れません。朝は夜明けと共に入れるということで、４：５０から入浴可能となっていました。でもウチは夜中は基本的に寝ているので、まったく問題はありませんでした。

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