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宮下温泉栄光舘(1) [宮下温泉栄光舘]

時の宿すみれに泊まった翌日には、またも会津に戻って、宮下温泉栄光舘へ。
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看板を見てから、ものすごい急坂を下降していきます。
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大湯温泉友家ホテルへの道を彷彿とさせますが[あせあせ(飛び散る汗)]
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坂道を降りきると、そこがお宿の駐車場。車を停めて玄関へ。
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玄関を入って右を向くと長い廊下が。ここには夕食の時に利用した食事処があります。
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左側にはフロントと客室へと続く廊下。玄関周りはすべて真新しい雰囲気。ですがそれにはちゃんと理由があります。
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この廊下を行くと、これまた真新しい白木が映えるお休み処
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玄関のあった建物が本館。お休み処の先に続く廊下を行くと、そこが新館。お休み処はそれをつなぐだけの場所。屋根はついてますが、基本的には建物の外でもあります。
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このお休み処で曲がると、女湯に行き着きます。
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お休み処は、建物の外と同じですから、ここでまったりしていると蚊に刺されたりします[爆弾]さて、奥へと進みましょうか。こうして新館の入り口。
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新館と言っても、建物はかなり古め。でも相変わらず床はキレイになってます。
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そして階段を2Fへ向けて踊り場まで上がると、ようやくその爪痕が姿を現すのです。白い壁に何か茶色く残ったラインが見えますよね?そう、ここは2011年に起きた新潟・福島豪雨の被害をまともに受けて、只見川の氾濫によって、1F部分がほぼすべて水没したお宿なのです。白壁のラインは、ここまで水位が上昇したという痕跡なのです。とくに新館はお宿の中でも一番低い場所に相当したので、完全に1F部分が水没したとのこと。もちろん本館の1Fも大きな被害を受けました。だから玄関周りも修繕したあとだったわけです。
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新館の2Fへ。泊まった部屋は本館に一番近い部屋。
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新館では一番狭いようです。畳部分は6畳、
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で、洗面所がある広縁付。もちろんトイレは部屋にはありません。部屋から本館を見ると下のような感じ。
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斜め下にみえる本館の端が厨房のようです。こんな時間からお皿を並べて準備中でしたか。夕食にはまだまだ時間があるような…
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布団を敷くと6畳はいっぱいいっぱい…って感じですね。でも2人だし、宿泊値段を考えれば十分です。

さて、このお宿に泊まろうと思った要因は、お風呂にあります。川に寄り添うように存在する大きな内風呂。それが目当てだったのです。
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新館を2Fから1Fに降りて、奥へと進むとそこが男湯。女湯はお休み処の脇です。男女交代はありません。
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おおぉ~~。これ、これ[かわいい]このお風呂です。内湯しかないのですが、大きくとられた窓が2面方向に展開するので、その開放感は抜群[グッド(上向き矢印)]川(只見川の支流)の流れを目線で追いつつ湯浴みが楽しめます。これほど低い位置にある湯船だったのですねぇ~
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大きなL字形の湯船。写真におさめると、小さく見えますが、結構大きい湯船です。もちろん源泉掛け流し。しかもちょいとにごり湯。
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成分の濃さは、石で出来た湯船の縁を覆う析出物でわかりますよね[かわいい]
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窓側にも河岸段丘のような見事な造形[グッド(上向き矢印)]
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にごり湯、にごり湯[揺れるハート]
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洗い場は3か所だけなので、混むと厄介です。宿に到着後、最初に入ったときは大変でした[あせあせ(飛び散る汗)]
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入浴目線だと、ちょっとは広さを感得していただけるでしょうか?ただこのお宿のお風呂は夜中は入れません。24:00~5:00だったかな、その時間は入浴できません。でもウチは寝ている時間帯ですから、まったく問題はないです。
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遠方に氾濫した只見川の流れ。その対岸にふるさと荘が見えます。ここも経営は同じらしく、栄光舘に泊まると無料でふるさと荘のお風呂にも入れるようです。でもあそこまで歩いていく気にはなれません。迂回してから橋を渡るので、ちょいと歩いて行ける距離じゃないです、じつは…もちろんウチのような横着者が行くはずもなく[たらーっ(汗)]
コメント(16) 

コメント 16

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ゆかりん

昨年の豪雨で被害を受けたところも、ものすごく多いんですよね。でもこうして復活しているのを見ると嬉しい限りです。
私も小学生の頃に水害を経験しているので、他人事ではなく拝見しました。

温泉の成分の堆積物なんてほんの数年前までは興味なかったのに今はもんのすごぉく惹かれます!
遠霞さんの激安探検・・・おっと・・いいお湯めぐりも本当に楽しいです。

で、北海道、山喜までの間にいくつ記事が眠っているのでしょう?
by ゆかりん (2012-10-07 07:57) 

プースケ

おはようございます(^_^)
ここ最近の豪雨被害を受けた旅館も多いですが、こちらの宿も
そうなのですね。お休み処は湯がありに涼むと気持ちよさそう
ですが、蚊に刺されるのは苦手です♪ 昨日は出かけた先で
蚊に刺されました(笑) 温泉気持ちよさそうですね(*^_^*)
by プースケ (2012-10-07 08:15) 

ヒロ

1Fまで水没して、よくここまで復旧されたものですね。お宿の方々の努力に頭が下がる思いです。
水害は名古屋勤務時代に経験しましたが(H12年東海豪雨。私が住んでいた弥冨はぎりぎり大丈夫でした)、取引先が壊滅的な打撃を受け、結局その会社はそれが遠因で会社をたたまざるを得ませんでした。津波ももちろんそうですが、水害による被害って凄いです。本当によくぞここまで、という感じです。

温泉成分の堆積物って、私もゆかりんさんと同じで今は頬ずりしたくなるほど惹かれますね~♪ 大きな窓の外の緑も魅力的です。

by ヒロ (2012-10-07 09:52) 

めりな

魅力的なお風呂ですね~。
ほんと湯船の縁の析出物がすごい!
宮下温泉っていうのも初めて知って、こういう宿のレポを読ませて頂くのも楽しいです(^^)
今まで、2泊以上の場合は、高い宿を終わりにもってきてたけど、ごちそうを堪能するには(胃腸的に)、1泊目の方がいいのかも、って思いはじめてきたところなんです。
こういった全く違うタイプで組み合わせるなら、2泊目にヘルシーな宿の方が、確かに良いですよね!
(って、遠霞さんが、そういった意図だったか存じませんが・笑)
by めりな (2012-10-07 14:02) 

鴨ミール

なんとすみれの後にこのような温泉に行っていたのですね!
すみれに連泊もいいですが、このような宿に二日目に行くのもいいですねえ。
遠霞さん本当に色々な温泉をご存じですね。

なんといってもお風呂が魅力的。濁り湯に堆積物、広い大浴場。
写真で見てもかなり良さそうな風呂ですね~。

洪水の被害にあっても復活しているところは凄いです。館主さんに頭が下がります。
お客さんも多い、相当良い宿なのでしょうね。
by 鴨ミール (2012-10-07 23:18) 

遠霞(とおがすみ)

>ゆかりんさん
豪雨の被害は、新潟・福島に限らず、あちこちで起きていますね。被害を受けた宿も多いと思います。こちらに限らず、復活して営業を続けている宿には本当に頭が下がります。
温泉成分の堆積物は…このあと載せるつもりですが、女湯では見られない光景のようです。男湯限定みたいです。私はしっかり楽しみました♪
山喜までの間に…そんなにネタは眠ってないですよ。ほっかいどーは温泉記事をのせるわけにはいかないし。満山荘とその前泊くらいでしょうか。でもそんなネタ…いつになったら書ける事やら…(汗)
by 遠霞(とおがすみ) (2012-10-08 09:53) 

遠霞(とおがすみ)

>プースケさん
九州でも豪雨の被害はありましたね。温泉宿は山の中とか川の近くとか、被害を受けやすい場所に多いですから、心配になりますね。こちらのお宿は営業再開までかなりの時間を要しましたが、なんとか復活できた、そんなお宿です。真新しい玄関の雰囲気は良かったです♪
お休み処は、独特の感じです。椅子が2脚鎮座するというか、そんな感じなのです。でも蚊にはご用心という場所でもあります(実際に刺されましたので)。このお宿の温泉はホント気持ちいいですよ♪
by 遠霞(とおがすみ) (2012-10-08 09:57) 

遠霞(とおがすみ)

>ヒロさん
ここは川に近い、というか、立地が他のお宿とは異なって、かなり水面に近いところになるのです。川向かいのお宿の位置と比べるとよくわかると思います。だから、それ故に、被害は甚大でした。三島町のブログに復興の様子が少し載っていましたが、泥を掃き出すのがいかに大変だったか、そのあたりがしのばれます。そして温泉成分の堆積物も昔ながらのままに復活したお風呂、やっぱりひじょーにいいお湯でした♪
by 遠霞(とおがすみ) (2012-10-08 10:00) 

遠霞(とおがすみ)

>めりなさん
ここのお風呂は魅力的でしょーー♪開放感のある内湯なんですよ、ホント。
露天がないとダメという方には向きませんが、露天風情を感じられる内湯があればOKというなら、大丈夫です。いいお風呂だと思いました。
ウチはすみれを1泊目にもってくることが多いです。それはめりなさんの最近の嗜好と似ているかも知れません。「ごちそうは1泊目から堪能すべき」ということを念頭において、旅程を組んでいる場合が結構ありますから。次回、秋のすみれは当初そのつもりだったのですが、翌日に休めなくなってしまい、すみれの前日にどこかを入れないと…と、いつもとは異なるスケジュールになりそうですが。
ちなみにこちらのお宿は、食事には頓着せず、とにかくお風呂で選んだところです。だからこのあとの食事編には期待なされませぬよう。
by 遠霞(とおがすみ) (2012-10-08 10:07) 

遠霞(とおがすみ)

>鴨ミールさん
すみれのあとなので、温泉にこだわったお宿にしてみました。にごり湯で、すみれとはこれまた異なる雰囲気を味わうことが出来ました。あっ、でもすみれの連泊にはもちろんあこがれてますよ。来年にはそういう目標も達成できたらいいなぁなんて考えてます♪
こちらのお宿は復活にかなり時間がかかったようなので、キレイな玄関周りやお休み処の白木の心地よさを感じると、お宿の方の苦労がわかるとともに、イイお宿として復活して良かったなぁと思います。とくに堆積物そのままのお風呂は、何といってもこのお宿の最大の魅力だと思います。写真で見るより広くて、開放感は抜群。ホントいいお風呂でしたよ♪
by 遠霞(とおがすみ) (2012-10-08 10:22) 

船山史家

こんにちは。
よくここまで再建、復活しましたねこの旅館。
数年前に只見川の川霧を見た時、道路と川が殆ど水平な箇所があって、霧に手が届きそうな高さでした。
でもその時は、川は氾濫しないだろうなって。まさか気にも留めなかったですよ。
只見線はまだ完全復旧していないのでしょうか。一度でいいから前線乗車してみたかったな。
私は仕事で年内は旅の予定が見えなくなりました。早く帰されそうです。
by 船山史家 (2012-10-08 15:49) 

遠霞(とおがすみ)

>船山史家さん
本館や新館などで、水没していない部分は旧来通りなのでしょう。だから泊まった部屋とかはかなり古めでしたよ。でも玄関周り、食事処、大広間、お休み処、そして何といってもお風呂そのもの、それらはすべて何らかの修繕によって復活したわけですから、御苦労が多かったのだろうなと思います。川沿いの開放感のある内湯が魅力であるがゆえに、増水時の危険と背中合わせになっているということかも知れません。それでもやはりお風呂が魅力的です。
只見線はどうなんでしょうか。未開通だったと思いますが。
by 遠霞(とおがすみ) (2012-10-08 17:18) 

りこ

遠霞さん こんにちは。
これまたマニアックというか、秘蔵の温泉宿って感じな素敵なお宿ですね!!
こちらも、あの豪雨で被害にあわれ、復活されたのですね。
存じ上げない温泉だったので、ググらせていただきました☆
なんか、地域の方が一団となって、復興に頑張っていらして、泣ける~
ほんと、ここまでに戻られて、よかったです!!
それに、この素敵な内湯の、外回りの堆積物のついた石は、流されず、ここに、そのままいてくれたってコトですよね。なんか丈夫ダっっ すごいですよね。
こうゆうとこのお食事は、素朴でも、それはそれで地のもので、美味しそうな雰囲気が^^ 楽しみにさせていただいてます。
そしてこちらのようなHPがない(ないですよね??)お宿の情報は、ものすごーく貴重で、とてもありがたく、感謝・感謝です。


by りこ (2012-10-09 11:03) 

遠霞(とおがすみ)

>りこさん
こんにちは。このお宿は、奥会津でいろいろと温泉を検索しているときに見つけました。その後只見川の洪水被害を受けてしまったので、いつ再開されるのか注視していたわけです。今回念願かなって、このお風呂に入れたことはとってもうれしかったですね。トイレがついている部屋はないようなので、りこさんち向きではないと思いますが、日帰り入浴とかで利用してみるのもいいかも知れませんよ。会津宮下は三島町の中心らしく、からんころんという情報発信の場所があったりして、駅の周辺散策も楽しめました。そういうように地域で観光PRを盛り上げようという雰囲気が、栄光舘の復興にみなさんが協力するようなあり方を生み出しているのでしょう、きっと。
夕食編はこのあとの予定ですが、まぁあまり期待なさらず…(汗)地元らしいものとか、山菜系のお料理には、かなり美味しいものがありましたが、あとはかなり一般的でした。それとすみれの翌日に泊まるということになると、ちょっと不利です(苦笑)
by 遠霞(とおがすみ) (2012-10-09 12:18) 

のん

こんばんは~☆

しかし、いい湯そうです!
微濁りの掛け流し、そして、めまいがしそうな位美しい蓄積物(*^^)v
いますぐ、行きたいです(^^ゞ
「どこでもドア」が欲しいです~(でも蓄積物は男性浴場のようなので、そこに出たら怒られちゃいますね^_^;)

この辺の温泉は行けてませんが、いい湯がたくさんあるのですよね(^^)
何件かまとめて行きたいです(^O^)/

いい湯が消えてしまうのを結構悲しく見てきましたので、頑張って復活したこちらのお宿、応援したいです!
by のん (2012-10-09 20:54) 

遠霞(とおがすみ)

>のんさん
こんにちは。宮下温泉、とってもいいお湯でした♪
温泉析出物は…そうなんですよね、女湯にはないんですよ、これ。でも濁り湯は女湯でも健在ですから、ぜひぜひ。只見川沿いの奥会津には、いろんな温泉があるんですよね。露天風呂で有名な大塩温泉とかもそうですし、このお宿に泊まった翌日行った早戸温泉もそうです。どこも鉄分を含んだ濁り湯で、温泉力を満喫できます。
ただ冬は豪雪地域ですし、会津若松からも結構距離があるので、なかなか行く機会に恵まれません。ウチも今回、意を決して行ってみましたが、やっぱり行った甲斐がありました。こういうイイ温泉がずっと残っていくことを望みたいですね。
by 遠霞(とおがすみ) (2012-10-10 12:07) 

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