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稲住温泉(4) [稲住温泉]

最後は食事編ということで、まずは夕食から。夕食は個室食事処にて。この日は露草という部屋でした。かつてはトイレなしの宿泊部屋だったと思われる部屋ですから、十二分な食事処です。じつは夕食が個室食事処という点も、こちらのお宿に決めた理由の一つでした。宿泊値段に無関係に、個室食事処を用意してくださる対応はホントありがたいです。時間は、宿到着が少し遅くなってしまったので、18:30からにしてもらいました。他の宿泊客はたぶん18:00開始だったのでしょう…
夕食全景.jpg
お膳と.jpg
テーブルの上に置ききれず、横にお膳が用意されていて、そこにもいろいろと準備されています。ほぼ一気出しといっても過言ではありません。まずは横にあったお膳のアップとその内容を一瞥しておくと…
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茶碗蒸し.jpg
お新香.jpg
茶碗蒸し、モズク酢、お新香、煮物が並びます。煮物もモズクもお新香も美味しかったです。モズクもなかなかいいものを利用しているのではないかと。そして特筆すべきは、やはり茶碗蒸し。追分温泉ほどではないのですが、これも甘い味付け。これぞ秋田の味?なのでしょうか。義母が作る茶碗蒸しに非常に似た味付けでした。妻にとっては家庭の味といった感じでしょうか。ちゃんと温かかったので私的にはいい茶碗蒸しだなぁ~[グッド(上向き矢印)]と思いました。
ビール.jpg
到着時に瓶ビールとお銚子の冷やを2本頼んでおいたので、それがちゃんと準備してありました。お銚子には稲住温泉と書かれていますね中身は、秋田の代表的銘柄の一つである両関でした。値段も1合400円也と良心的。これなら心おきなく飲めますね。テーブルの一番左には鰻の柳川鍋があって、席に着くとすぐに火が入ります。沸騰したら溶き卵を入れてくださいとのこと。
柳川1.jpg
柳川2.jpg
これはこれでなかなか美味しいのですが、妻は鰻嫌いなので、卵の部分だけを選りすぐって食べていました。ただ鰻はやっぱり鰻丼か鰻重という形で食べたいなぁ~と思うので、鰻の柳川でなくても…と思ってしまいました。
前菜.jpg
一番手前にあった前菜は、決して悪くはないのですが、至って普通といった印象でしょうか。タコわさび、煮こごり、煮貝。煮こごりは好きだし、どれもアテとしてはいいと思いますが、このなかに一條みたいなインパクトのある一品が欲しいです[あせあせ(飛び散る汗)]
岩魚.jpg
岩魚の塩焼きは、普通に美味しかったのですが、これは冷めていました[あせあせ(飛び散る汗)]その点が残念。それよりお皿の右に載っている緑色のものが気になる…。普通こういうところにある甘い物をみると…なんでデザート的なものがこんなところにあるんだろう?[バッド(下向き矢印)]と思うのですが、これについては印象がちょっと違うのです。もちろん味は甘い寒天でその中に溶き卵が擦り流されているのですが、これって…非常に良く義母が作る食べ物だ…。妻にとっては子供の頃からのおやつのようです。こういう食べ物を何度も食べたことがある人って、秋田だと多いのかなぁ~?私はそういう意味で、あぁ~ここは秋田なんだ[ぴかぴか(新しい)]という感慨を抱いてしまいました。たぶん誰にも共有されないと思いますが[あせあせ(飛び散る汗)]
刺身は、マグロの色が黒すぎる…[たらーっ(汗)]前日に豪華な刺盛を追分温泉で食べてしまった影響が大きく、刺身には然したる感想を抱けず。隠れたところにサーモンがあるのですが、サーモン好きの妻はこの点だけは喜んでいました。
刺身.jpg
じゅんさい.jpg
あとは、キノコとじゅんさい。じゅんさいには貝の刺身が添えられていて、味付け・食感ともに非常に良かったです。これが一番のお気に入りかな?
アスパラ.jpg
後で出されたお料理は、アスパラの肉巻きでした。揚げ物ですね。これはもちろん熱々で、抹茶塩との相性も良くて美味でした[グッド(上向き矢印)]揚げたトマトも甘みが増して美味しい[るんるん]
あとはごはん、お味噌汁、デザートが運ばれて終わりです。ウチはお銚子の追加なんぞをしたので、それを見計らって結構遅めに出してもらいました。圧巻だったのは、塩鯨の薄切りがたっぷりと入ったみそ汁でした。ナスとミズが具になっていましたが、塩鯨の塩分も出ていてちょうどいい塩梅。珍しさも手伝って好印象でした[ハートたち(複数ハート)]
塩鯨.jpg
デザート.jpg
デザートには、自主的にはほとんど食べない葡萄も出てきて…久しぶりに食べました[ダッシュ(走り出すさま)]そしてほうじ茶で〆ました。値段を考えれば、十分な夕食だと思いますし、お料理にそれほどこだわらなければ、問題ないと思います。今回は、ウチは、刺身の印象が(追分温泉の影響で)悪くなってしまったこととか、鰻が出たこと、岩魚の塩焼きが冷めていたことなどで多少印象が悪くなったかなぁと思います。前菜かどこかで一ひねりあるか、あるいはもっと素朴な感じの郷土に即したお料理であれば、かなり印象が変わるような気もしますが…
続けて朝食編も。朝食も時間は30分単位で選べました。ウチは8:00~に設定。個室ではなく朝食会場となっている小広間へ。この日は3組しか泊まっていなかったようです。まずは食事処。
小広間.jpg
そして席に着くとみそ汁が運ばれて、こんな感じに。秋田だけにいぶりがっこも登場しています。好きなんですよ、いぶりがっこ[るんるん]
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焼き魚があればそれでご飯はすすむので、これで十分な朝食だと思います。
朝食2.jpg
朝食3.jpg
焼き鮭の塩加減は抑えめで、食べやすい。あとは煮物、サラダ、茹でた青菜。卵は、追分温泉に続き、温泉卵
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黄身が適度に固まっていて、いい塩梅の温泉卵でした。朝から妻の分も含めて2ついただきました[右斜め上]
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テーブルの左側には湯豆腐、右側には牛乳と海苔。朝、牛乳を飲む習慣がある妻は大喜び。私は結局食後に飲みましたが、かなり濃厚な牛乳ひさびさに美味しい牛乳を飲んだという感じでした。こういう牛乳瓶がポツンと置かれていると、昔の旅館の朝食という雰囲気が醸成されますね…。
食後にはコーヒーも飲めます。セルフかと思ったら、持ってきていただいたので恐縮してしまいました。これでちょっとまったり。その後はしばらく館内散策をして、部屋のお風呂で最後の稲住温泉を堪能しまくったのでした。食事のインパクトはそれほどないと思いますが、部屋に掛け流しのお風呂がついても安く泊まれるし、何よりも露天風呂や大浴場が、どこも個性的で存分に温泉を満喫できるので、温泉を重視した宿選びの際にはドンピシャのお宿でしょう。とっても快適でしたよ[かわいい]
コメント(8) 

コメント 8

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ろと

一番乗り~、だけど今すご~いおなかすいてますぅ。
この画像、厳しい~、、今のあたしには(爆)
稲住とかかれたお銚子、ステキですね~。そういや、鶴の湯にも
「鶴の湯」とかかれたお酒瓶がありました。

甘い寒天、ケンミンショーで見たような、秋田だったかな?ポテサラの寒天、しかも甘くしてある、、ひょえ~。なんでも砂糖入れちゃう文化なのかな、海側の山形と秋田って。朝の牛乳瓶もおいしそうです。私、朝はおなかを下しそうなのであまり牛乳は飲まないですが、旅先ではおいしいものが多いのでうれしいですね。稲住、今年は無理だけど、私も行きますよ~。

↓レスです、鶴の件、わたしほぼアタリですか?ひょえ~。
連休の連泊、電話しまくりゲット~ですね。連泊だと、のぞかれちゃいますか。私が本陣泊のときは、さすがに階段登ってまで写真取る人はいなかったですね~。確かに、姥湯もそうでしたが、日帰り、一番風呂狙いでかなり早く並んでますよね、鶴もだけど。でも、連泊のお客さんも多いので一番は無理なんですけどね。でもでも、やっぱり鶴は泊まってのんびりがいいですよね、だって、女風呂、あんなに大きいのにいつも数人だもん。男性混浴の人たちにはほんと申し訳ないです。(笑)

本陣は、音さえ大丈夫ならほんとに快適ですよね、トイレもきれいだし。
鶴のアップも、ひそかに楽しみにしてますね~。
by ろと (2010-10-19 18:20) 

りんく

遠霞さんこんばんはー☆
稲住温泉の完結編、ご執筆まことにお疲れさまでしたm(_ _)m
ベールに包まれていた稲住温泉の食事内容の全貌にふれ、とっても参考になりました!ありがとうございますっ!(^^)!
ここは完全にお風呂や風情を求めて足を運ぶ宿と割り切れば、それほどダメな内容ではないですね☆
確かに印象に残るような感じではないですが、この食事内容であれば泊まりでも全然Okです。
関東圏の人間にはまだまだ馴染みの薄い秋田・秋の宮温泉郷、今回の遠霞さんの魅力溢れる力作を見て、稲住あたりの訪問者が増えてくれると嬉しいですね☆
いっつも閑古鳥が鳴いてる感じなので、是非ともたくさんの方に足を運んでもらいたいものです。

次回は宿みやまにて夏旅3部作の終了となりますでしょうか。
これまた多くの人に宿みやまの良さを知らしめていただけると嬉しいのですが(^_-)

by りんく (2010-10-19 22:10) 

のん

こんばんは~m(__)m
いつもありがとうございます~^^;

秋田の温泉は、行った事がないですが(たぶん?)、秋田に行ったら宿泊したい宿です。
温泉付の部屋で、極上大浴場、それだけで選びますが、コスパを考えると、食事も十分ですよね。お気に入りに追加です(^^)v

鯨の味噌汁は食べたことないです。
試食してみたいです!

奥様、秋田美人だったのですね。
家でのお食事も秋田色が入っているのですか~(*^。^*)

by のん (2010-10-20 17:17) 

遠霞(とおがすみ)

ろとさん
こんばんは☆お腹すいているときに、夕食編は…目に毒ですね、たしかに。
甘い寒天はテレビでもやっていたのですか?
とにかく義母が(真似て妻も、たまに)作る食べ物なので、おぉ~秋田だ!などと思っていまいました。義母の寒天は色が付いてませんが、稲住温泉のものは鮮やかな緑でしたね…

鶴の湯の休日、本陣泊は、外の目がとにかく気になりますね。逆に窓を開けて首を出したりしている方が、誰も近寄ってはきません。お昼頃になると、両隣が清掃のため、戸や窓を開放したため、観光客はそちらを中心に見学するようになりましたけど。

本陣はトイレ・洗面所ともにキレイで快適な作りなので、泊まりやすいとは思いますね。音さえもうちょっと…という感じは同感です。それと泊まりだと混浴露天風呂もたいして混んでませんよ。かなりの確率で1人状態になりましたから。朝食後は完全な穴場でしたね…。あれがあるから、泊まりで行きたいお宿です^^

鶴の湯と書かれたお銚子…。すいません。ウチは初めて泊まったときから、もっきり酒(つまりコップ酒です)しか飲んでいないので、お銚子を見たことがないのです。
鶴のアップ…う~ん、それじゃ、いつかは…ということで。

by 遠霞(とおがすみ) (2010-10-20 21:18) 

遠霞(とおがすみ)

りんくさん
こんばんは~
やっと稲住が終わりました。かなりの大作になってしまって、自分でびっくりです。
その反動で、みやまはあっさりめで行きましょうか(^^;

稲住の食事は決して悪いというモノではないのですが、このときは、前後のお宿に特徴があったので、そのなかに埋没したという感じです。お風呂の魅力があまりに偉大なので、それだけで十二分に行く価値があるお宿だと、私も思います。広い敷地に開放的なお風呂。そして部屋風呂まで設置、と言うことない温泉宿だと思います。秋の宮は鳴子から近いので、意外と行きやすいように思うのですよねぇ~。稲住温泉に多くの方が行かれることを、私も望んでいます。

みやま…某Lさんのブログを参照…という言葉ばかりで終わりそうな…

by 遠霞(とおがすみ) (2010-10-20 21:19) 

遠霞(とおがすみ)

のんさん
こんばんは☆いえいえこちらこそ。いつもお世話になってます。
ここは秋田といっても、ルート的には宮城の鳴子から近いくらいの場所です。でもそれ故に鳴子あたりが有名すぎるのかも知れません。とはいえ、某りんくさんがご指摘なさっているように、秋の宮温泉郷は、湯量豊富で、みなさんに行って欲しい温泉地だと思います。そしてここのお宿の掛け流しぶりは、ご覧いただいた通りなのです。ホントお風呂の充実度は尋常ではないと思います。

あぁっ。それと妻ではなく秋田美人なのは義母です。妻は秋田生まれでも、秋田育ちでもないですから

by 遠霞(とおがすみ) (2010-10-20 21:20) 

mizukami-takuya

いや~

ステキですね~

おなかすいた・・・
by mizukami-takuya (2010-10-30 16:59) 

遠霞(とおがすみ)

mizukami-takuyaさん
ようこそ、こんな拙いブログに。気づくのが遅くてコメ返しが遅れました。

稲住温泉の建物は建築の世界では有名なもののようですね。
そういうことに疎い私には、さっぱりわかりませんが…
温泉と料理と、総合的に快適な宿泊でした。ぜひご訪問なさってみてください。

by 遠霞(とおがすみ) (2010-11-02 07:42) 

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