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大湯温泉友家ホテル(3) [大湯温泉友家ホテル]

部屋で楽しむ夕食のお時間です。18:30~でお願いしました。準備にいらっしゃったのは若旦那さん?なのでしょうか。とっても気さくで、いくつも笑いのツボがありました。
夕食最初.jpg
食前酒.jpg
まずはこんな準備がなされます。食前酒はカシスのお酒。これまた上品なジュース?でした。瓶ビールはお部屋の冷蔵庫から出して飲みます。同時に冷酒も頼んでおきます。
カボチャスープ.jpg
とっても目立つ黄色の液体は、カボチャの冷製ポタージュ。こういうの、好きです[るんるん]日本酒にはあんまり合いませんが…。梅雨入り前の意外と暑い日だったので、このスープは最初に飲み干してしまいました。
煮物.jpg
蓋物は、ふき・油揚げ・姫竹の煮物。全体として非常に優しい味付けで、かつどれも味が染みたうまうまの煮物でした。姫竹がとくに好み。これもビールのアテにすぐ消滅。そしてお宿の名物らしい自家製のスモークサーモン
スモークサーモン.jpg
サーモンアップ.jpg
妻はスモークサーモン好きなので、これは大層お気に入りに。私ももちろんお気に入りに[るんるん]その身はホロっと崩れ、独特のスモークの風味がどの部分にもしっかり行きわたっています。下に敷かれたマヨネーズと合わせても、これまた良し。半生のよくあるスモークサーモンを予想していた妻は、最初これがスモークサーモンであるとの説明を受けても、ピンとこなかったようです。それはともかく…とにかく美味。このあとかな~りちびちびお酒のアテとして活用させていただきました。
舞茸鍋.jpg
固形燃料で火が付けられたのは舞茸鍋。写真はできあがりの状態です。出汁はほんのちょっと張ってあるだけで、どっちかというと蒸し焼きか?というようなお料理でした。でも余計な味付けが少ない分、舞茸のストレートな味わいやかほりが前面に出ていて、それだけでも好印象。さらに食感もなかなか。シンプルながら美味しいお料理でした。そして日本酒も到着。日本酒は、手頃な値段ですね[かわいい]新潟のいくつかの銘柄が用意されていて、ウチには十分。値段の高い大吟醸ばかりだと、飲む気を殺がれてしまいますが(だって宿泊代に占める酒代の割合が異常に高くなってしまいますから…)、ここはホント手頃なお酒ばかり。ウチは1合630円の巻機(純米吟醸)を冷やで頼みました。この銘柄もよく飲むお酒です。
お酒.jpg
この氷の入った容器を運んできた若旦那さんらしき方は。これをお盆からスルっと落としそうに…。そして、危うくそれを回避。そのときの仕草と言い訳(悪い意味では勿論なく…)が、ホント楽しめました(^^)[ダッシュ(走り出すさま)]日本酒は、この日はずっと巻機でした。このあと追加注文すると、もうちょっと大きな徳利で出てきて、「ちょっとサービスしておきました[ぴかぴか(新しい)]」というありがたいお言葉。なんだかかなりサービスしてもらったような気がしました(飲んだ印象では)。ホントにおもてなしに溢れたお宿の姿勢に、感謝感謝です[るんるん]お料理は、このあとは一品ずつ部屋に運ばれます。最初は、ヒラメ・マグロ・ホッキ貝のカルパッチョ風
カルパッチョ.jpg
塩がふってあります。わさびも付いていて、もし塩味が足りなければ醤油をどうぞ、とのことでした。マグロはちょっと醤油をかけたほうが美味しかったですが、あとは薄味ながらどれもそのままでいけました。こうしてどれも手の込んだアテを少しずつ楽しみながら、日本酒をクイクイ[グッド(上向き矢印)]しばらくしてから次の2品が同時に到着。
アケビ.jpg
一品は、これもどうやらお宿の名物らしきアケビの新芽、砕いたクルミと黄身、出汁醤油がかけてあります。全部混ぜていただくお料理です。アケビ?って、実の方を思い浮かべましたが、その新芽だとのこと。なおこのお宿の地域では、アケビは中身の甘い部分を食べるらしい。山形だとそのまわりの部分を炒めたりして食べますけど。さてこの新芽ですが、これは成長しすぎても(固くて)、短すぎても(苦くて)食べられないそうです。適度な成長期を見極めて食べるのだそうです。アケビの新芽そのものの味は、あまり独自性があるようには思えなかったのですが(失礼…^^;)、全体の味付けはイイお料理でした。
揚げ物.jpg
続いて揚げ物が到着。タラの芽とこしあぶらの天ぷら、筍入りコロッケです(白いのは忘れました)。若旦那さんらしき方が、最初「筍のコロッケ」と説明したのですが、「違いました、筍の入ったコロッケです」と訂正。たしかに微妙に違いますけど、まぁ気にしませんから、そんな恐縮なさらなくても…と苦笑[ー(長音記号1)]季節柄山菜のお料理は他のお宿などでいくつかいただきましたが、幸か不幸か、タラの芽・こしあぶらの天ぷらはどちらも初物でした。ありがたく、そして美味しくいただきました。もちろん筍入りコロッケも美味。そして最後のお料理が運ばれます。針モズクの酢の物カレイの塩焼き
針もずく.jpg
モズクも素材には拘ってますね。細くてもしっかりした歯ごたえのあるもの。上にはトロロが。
カレイ.jpg
特筆したいのは、やっぱりカレイの塩焼き。若旦那さんらしき方がおっしゃるには、ホントは塩もふりたくないくらい新鮮でとびきり上質な新潟県産のカレイを仕入れましたとのことでした。その言葉通り、脂ののったふわっふわの白身は抜群に甘くて、口中一杯に旨味が広がりました。骨までしゃぶるに至ったので、食べる姿は他人様にはお見せできません。なおカレイのお皿に載るツマには生姜の醤油漬け。妻はこういうのが嫌いなので、これは全部私がいただきました。こうしてとうとう白いご飯に。
食事.jpg
めし.jpg
このごはんが…お新香と塩昆布だけで十二分に食べられる、甘みたっぷりの高品質なもの契約農家から取り寄せた魚沼産コシヒカリを玄米で保存し、使用する分だけ精米するということでした。だから近くで売っている魚沼産コシヒカリとはまったく味わいが違いますよ、とのこと。なるほど。とにかく食材への飽くなき拘りと丁寧でオリジナルな調理法の探求とが、このお宿の、低価格ながら絶品の夕食を生み出したわけですね。ウチは夫婦ともどもとっても満足できました[るんるん]そして、すべて終わるとデザートが運ばれます。
カシスアイス.jpg
カシスのシャーベット。これもお酒のあとの〆にはなかなか良かったです。こうして晩餐は無事に終了。結局全部食べ切れました。それも良かった~。さて、部屋食の面倒なところは、布団が敷かれるのを待つ時間。でも奥のフローリング部分が広くて、ソファでゆるゆる過ごせたので、これにも大きなストレスはナシ。3Fのお部屋の凄さを体感して、お宿の方のご厚意にホント深く感謝するのでした[かわいい]
食後の布団.jpg
コメント(16) 

コメント 16

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りんく

こんばんは☆
あぁ~、この名物のスモークサーモン食べたかったんですよねぇ。。。
でも出てこなかったんですぅ(/_;)
あっ、でも良く見るうにのお餅がないですね、やっぱり日によっていろいろとメニューが変わるんでしょうね~。
あの面白い兄ちゃんが料理運んでくれたら、きっと僕たちももっと楽しめただろうな。
料理旅館のハズなのに料理の説明がほとんどナシだったあの愛想のない仲居さんはまだいるのかしら(笑)。
遠霞さんの食した料理見たらやっぱりホントに美味しそうですっ(^-^)
盛りつけ方もシンプルで良いですね☆
きっとお酒もずいぶんと進んだことでしょうに♪
いいな~、やっぱりリベンジかな~(^^;)


by りんく (2010-09-03 22:22) 

カミ

「私たちが泊まった時の事を思い出しながら書いています」
な~んて書こうと思ったんですがぁ・・
どうもうちが泊まった時より
いろんな事が「良い」気がするんですけどぉぉぉ

これじゃあ、あの時泊まって満足したのに、
再訪したらもっと満足する可能性が高いって事?

いやですねぇ・・どうしましょ。

あ、まるっきり私たちと同じだったのは
若旦那さんの、好感度♪

彼のお嫁ちゃんの御実家の八百屋さんには行きましたか?
お嫁ちゃんのお姉さんもいい味出してました(^_-)-☆
一族郎党、とてもいい感じです。



by カミ (2010-09-03 22:36) 

遠霞(とおがすみ)

やややっ!?
りんくさん、おばんです。早すぎますよコメント…(^^;

そうなんです。ウチの場合はウニの何やらお餅に包まれたものが出てきませんでした。お料理のお値段アップが1000円だったからなのか、それともその日のお料理の構成ゆえなのかはわかりませんが、それはまた今後の課題となりました。スモークサーモンは、ホントうまうまでしたよ。是非リベンジを…な~んて(^^;いじめじゃないですよ…

お料理を運んでくださった若旦那らしき方は、ホント面白かったです。聞いてもいないのに、自ら失敗談をお話しになったり…。緊張感を全くウチにもたらさずに、ただただくつろぎ、そして笑いを提供してくれたあの方に、感謝しています。お料理の説明も、かなり丁寧にしてもらえました。だからアケビの新芽のこととかわかったわけです。

たぶん当日は、ほぼご家族だけで(せいぜいあと1、2人くらいを加えて)対応したのではないでしょうか?その代わり朝食の時間とか、かなり制約されましたから。でもその制約の中で、OO~OOの間というより、それじゃOOにしましょう!というように、融通をきかせて、即座に対応してくれたので、やはり宿泊客のことを考えてくれているなぁ~としみじみ感じました。その点でも、とっても居心地のいいお宿でした^^

もちろんお酒はグングン…それでも安いですから。

by 遠霞(とおがすみ) (2010-09-03 22:46) 

遠霞(とおがすみ)

あれ?
コメント書いていたら、カミさんまでも。
これまた、おばんです。早々にありがとうございます。

いや、あの(汗)…
決していろんなことが、より「良い」ようにお伝えしたかったわけではなく…ただそのままのつもりなのですが…^^;
おかしいな…

でも部屋食そのものはあんまり最近は好みじゃないのですけど、そういう一切を忘れるくらいの、快適かつ満足な宿泊であったことは間違いないと思います。こちらがつねに恐縮するくらい(^^;
でもほんわかムードを感じさせてくれる対応には、かなり癒されました。だからやはりいつか再訪しないと…というお宿です。

八百屋さんのお話しはまったく知りませんでした。今度はそのあたりも突っ込んでみて、帰りに寄ってみましょうか。今回はきんちゃんのハム工房のことをあれこれと聞いて、そこに訪問するのが精一杯でした。次回の課題もこれでできたというものです。

次もお風呂が貸切になるといいんですけどねぇ~(って、これまた再訪心を焚きつけてます?^^;)

by 遠霞(とおがすみ) (2010-09-03 22:55) 

のん

先ほどは、ありがとうございました。

みんな、マジで美味しそうです。
美味しいものって、写真でもなんかわかる、食いしん坊なのんです^_^;

しかし、前も言いましたが、写真がきれいだから、より美味しそうにみえるんでしょうね。

うちも、カメラ購入考えてます。
グルメモードでとっても、あんな感じなので。
2台で撮ってますし、時々、オートのままで撮ってしまったりしますがね!
by のん (2010-09-03 23:22) 

蕨屋次郎

蕨屋美和です。もう3回行ったけど、行く度に料理がよくなってる気がします。
宿の方は、毎回何を食べたかチェックしていて、なるべく重ならないようにしているのだそうです。
でも、料理のリクエストに答えてくれますので、再訪の際にはぜひステーキを食べてみて下さい。美味しくてご飯が進みます。
ご飯、美味しいんですよね!さすがに新潟ですね。
私たちの再訪は来年、いけたら2回くらいの予定です。
by 蕨屋次郎 (2010-09-03 23:28) 

ヒロ

はやい! もう4件もコメントが。まだ2時間もたっていないのに(驚)

ここの料理は本当に美味しそうですね。それと、器のセンスがスゴクいいですよね。料理をとても引き立てている感じがします。

ここも行ってみたい宿のひとつになりました。ただ、スキーシーズンに行くと、宿の前にあるという急坂をクルマが登ってくれるかどうか・・・・。
by ヒロ (2010-09-03 23:30) 

遠霞(とおがすみ)

のんさん
こんにちは☆こちらこそ、コメントありがとうございます。

友家ホテルのお料理はどれも美味しかったです♪コースを組み立てるために余計なものを組み込むのではなく、最良の素材を利用して、必要な分だけ出す…といった感じです。余程の大食漢でなければ、十分満足できると思いますし、足りなければごはんのお代わりが出来ますから、やはりこれで十分なのではないかと。

ウチもいまではデジカメ2台持参です。それぞれが勝手に撮影しています。去年購入したデジカメには料理撮影モードがあって、それだとフラッシュなしで明るめの撮影ができるようです。その機能をフル活用しているだけです(^^;

by 遠霞(とおがすみ) (2010-09-04 11:30) 

遠霞(とおがすみ)

蕨屋美和さん
こんにちは。

友家は、行くたびにお料理がよくなっているのですか!
まだまだ伸びていくお宿なのですね。ウチは、たとえば満山荘のように定番のお料理が毎度出てくるというパターンでも、それが魅力的なら問題なしなのですが、わざわざ記録して、お料理を変えてくれるというのもありがたいですね。

ステーキも魅力的ですが、ウチ的には、魚介類がメインというのにも惹かれるので、次回どうしようか…泊まることになったら検討します^^

by 遠霞(とおがすみ) (2010-09-04 11:31) 

遠霞(とおがすみ)

ヒロさん
こんにちは。たしかにみなさんコメントが早いです…コメ返しにあたふたです…

ここのお料理は、宿泊値段を考えるとかなり美味しい方ではないかと思います。なるほど雑誌にそういう角度で取り上げられるお宿なのだな…と素直に思いました。

冬は確実に豪雪だと思います。そのときの駐車場所などは、お宿の方にお聞きになってみればいいのではないでしょうか?たしかにあの坂道はかなり急で狭いですから、ウチは到底無理です、車では。

by 遠霞(とおがすみ) (2010-09-04 11:32) 

ろと

あー、今回は出遅れちゃった。
ようやくお料理アップですね。懐かしい~。
私はスキーをした後だったので出るもの出るものハイスピードで
食べちゃった。遠霞さんのようにお酒を楽しむことなく。
やっぱ、運動したあとだったので白米もシンプルでおいしかったです。

まいたけは、新潟の六日町あたりは産地ですからね。
ゆきぐ~にま~いたけ♪の本社も見えたでしょ、高速から。
あれだけ石づきがしっかりしてると食べ応えもあるしね。

友家さんの良さを確信したのは朝食でした。
あ、またせかしちゃうかしら。
今度は、違う季節に行ってみたいな~。
冬はな~、あんなに降るからさぁ、、ちょっと考えちゃう。(笑)
by ろと (2010-09-04 12:41) 

横G

皆さん本当に早いコメントでw(°0°)w
そして遠霞さんも早い^ロ^;

9月に入ると忙しいと書かれてたから、更新はまだかな?と思ってたのですが(^^ゞ

それにしてもどれも美味しそうですね!
食いしん坊万歳にはたまりませんo(^-^)o
行きたい宿が増えるばかりで困ります(;^_^A
by 横G (2010-09-05 07:52) 

遠霞(とおがすみ)

ろとさん
出遅れてはいないと思いますよ。みなさん、早すぎなのだと思います(^^;
友家はとりあえずお酒も飲めて、ゆったり食事ができたので、とっても満足でした。

たしかに友家の朝食は基本的なものが揃っていて、よかったですね。美味しかったのはもちろんですし。
朝食編…まあ、そんなに苦労せずに作れるでしょう。画像もそんなにないので。

by 遠霞(とおがすみ) (2010-09-05 14:26) 

遠霞(とおがすみ)

横Gさん
私より何より、みなさんのコメントがあまりに早くて、ホント慌てました。
9月も日によってかなり違うのです。ただ暑くて死にそうなのは変わりませんが。

友家のお料理は美味しいですよ。朝食も、湯神と並んで、基本的なものが揃う、これまた大満足のものです。いずれ朝食もアップしますので。

by 遠霞(とおがすみ) (2010-09-05 14:28) 

ふくらすずめ

もう、6日。私、出遅れましたね。

ダンカミさんのとこでバーデン・バーデンの画像を拝見し、というか、見せつけられ、ここでまた「友家」の夕食画像でしょ。なんか、生き地獄のようです。

お宿が、「食」に大きな拘りを持っているのがよーく伝わってきます。地の素材を堪能させてくれるんですね。
針モズク、おいしそ~。モズクというと沖縄が有名ですが、たまに新潟物産展でみかけます。すぐ買います^^; 新潟のはシャキシャキ感が素晴らしいんです! でも、こんなに細いのは見たことありません。食べたい!

by ふくらすずめ (2010-09-06 15:47) 

遠霞(とおがすみ)

ふくらすずめさん
いや、あの、だからですね…(汗)
6日なんて出遅れでもなんでもないです。最近は、ちょっと前の時期より、アクセス数が急激に増える傾向にあって、自分でもびびってます。そしてみなさんの書き込みの早さにも…。
でも、ありがたいことです。みなさんに見ていただいて、コメントまでいただけるなんて。

あの…バーデン・バーデンのほうの書き込みも拝見しました。いや…あの…なんというか、たしかに美味しいビールでした^^

生き地獄にお連れするつもりは毛頭なかったのですが…(^^;

針モズクは、お高いはずです。ウチも近くで新潟の物産展があると行くのですが、そこで冷凍の針モズクが売っていると、かなりの確率で購入してしまうのですが、さすがにお高めだと思います。でも…まったく食感が異なりますね。美味しいです。友家の針モズクもそういう逸品でした。これも新潟か富山あたりのものだったと思います。そういう説明を受けたのですが、忘れてしまいました…^^;

いままで食べた針モズクで一番美味しかったのは、佐渡の魚屋さんが直営する食堂でのものでした。あの衝撃的な食感は、思わず、これ何ですか?って尋ねたくらいです。魚屋さんの女将さんが、あぁそれはモズクですよ…ただ針モズクというものです、という説明をしてくださって、びっくりしました。やはり食材に拘ることは重要だと今回の友家で改めて気づかされた次第です。

by 遠霞(とおがすみ) (2010-09-06 22:32) 

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